チラシで完敗しないようにする方法

チラシの原則
最低お客さんから何らかの反応が示されるように作る。もし何も反応がなかった場合、その時が完敗である。 完敗したら使ったお金はほとんど無駄になる。これはどれだけポジティブに考えても、「チラシの作り方を学んだだけ」になる。

どうすれば反応が得られるのかを考えて欲しい。はじめは売ることは考えないで「情報を得ること」だけを考えて欲しい。情報とは「個人情報」のことではなく、何が求められているか、つまり「ニーズ」のことである。チラシはマーケティングリサーチにも使えるのだ。そういう使い方をして情報を得られたなら完敗ではなく、失敗でもない。成功といえる。

ものを売るのに個人情報はほとんど無意味だ。個人情報は押し売りする時と、顧客管理以外には使われない。押し売りは本物のマーケッター以外はしてはいけない。下手をすると逆効果を生む。あまりしつこいとマーケットを荒らすことになり、本当に売れる商品も売れなくなるのだ。

だからなんとかして個人情報を得ようとするチラシをよく見かける。お客さんはそう簡単に個人情報を渡さない。このことによって反応が悪くなる。怪しい会社だとも思われるかもしれない。これもうまくやらなければ逆効果になる。

売れないチラシの問題点

チラシは効果のありそうなものが実際売れていないことがある。よくクライアントはどこかでもらったパンフレットやチラシを持ってきてこれと同じようにして欲しいということがある。見栄えが良いから売れるわけではない。売れないチラシを真似すると完敗する可能性もあるのだ。

売れないチラシというのは、

1、見ない。見たくもない。興味が湧かない。そのままゴミ箱。
という、チラシ自体に興味がない。

2、欲しい商品が無い。その商品に魅力がない。自分の趣味ではない。
という、見た人がチラシに興味があっても、商品に興味がない。

3、値段が高い。逆に安すぎて不安。いつか買うかもしれないが今は欲しくない。
という、買う気はすこしあるが、買おうとは思わない。

4、「この商品欲しいけどこの会社だいじょうぶかなあ。」
という、何らかの理由で怪しまれている。

5、「よし、買おう。」
と思うが違うお店で買ってしまう。

こういうのはお客さんのニーズを捉えてない、という風なチラシよりも基本的な売り方に問題がある。これで反応がなければ何を間違えたのかが分からないので何度やっても同じ間違いをくり返すことになる。

チラシで必ずすることは
お客さんのニーズを直接聞けるのはクライアントの店である。もし反応が少しでもあって数人のお客さんが来たのなら、チラシがどうだったのか聞くべきである。こういうことができていないなら、枚数をふやしたところで効果が出ない。

売れないチラシの問題解決策

1、誰も見ないタイプのチラシ
内容的にははじめから「求められていない」というところからスタートした方がよいので、詳しく説明していくタイプのチラシにしていくと良い。このとき、説明が長々となってしまうので、写真、イラストを使い、中学生〜高校生くらいの人物像を想定し、その人が分かるように作っていくと良い。だから色は明るめ(彩度が高く、明度もそこそこあるもの)にする。

内容は、
  • 業界の豆知識的なもの
  • お客さんが知ると得するような情報
  • どうすればその仕事を便利に利用できるか
  • お客さんに役に立つ情報
  • 個人的にその仕事に対する思い入れ

    2、見ても興味のないタイプのチラシ
    1と違って一度見ているのに詳しく見ないチラシは、内容がないか、よく知っているようなことしか書いていない。「ここも他と同じ」と思われているので、何でも良いので他社との違いをアピールした方がいい。「ここも他と同じ」という気持ちの中には、「いつかは利用したい」という気持ちも含まれているので、チケットを付けるとか、保存できるようなものを付けると良い。サイズを小さめにしておいて(手帳に挟んだり、冷蔵庫に貼る、カレンダーに貼るようなシールを付ける)も良い。

    3、買う気があっても買わないチラシ
    「商品に興味はある、ただ買おうとは思わない。」これは情報が足りないということを意味する。なぜ安いのか、なぜ高いのか、なぜ今じゃないといけないのかというような情報を入れるとよい。商品はあるはずなので、自分で使ってみて、その感想をいれてあげると少しは心が変わる。「今すぐ欲しい」に近い状態でもあるので、分かりにくい商品なら、「見に来るだけでも良い」と言うような言葉を付けてあげて、微妙な状態でもあるので押しすぎない方がいい。

    4、怪しまれるタイプのチラシ
    多少の常識はずれはいいが、外れすぎると怪しまれる。会社紹介は必ず付けてそこだけは真面目にやるように。他に、「※画像はイメージです。」が多い、分かりにくい表現が多い、どこにある会社なのか分からない、うそっぽい感じがする(はっきりウソと分かってしまう時)、売ろう売ろうとしすぎる、滅多に買わないような商品なのに今すぐ売ろうとしている、※が多い、日本語がうまくない(うまく説明できていない)、それと逆に完璧に説明しすぎる、難しい単語を多用する、カタカナ用語が多すぎる、などがある。

    5、最終的に他の店を手伝ってしまう、詰めの甘いタイプのチラシ
    商品の紹介が完璧にできていて、その商品を買おうと思うが、他のお店も見てから買おうと思われる。営業時間、価格、支払い方法、受け取りなどの基本的なことがニーズに合っていない。商品毎にターゲットは少しずつちがうので、お客さんが望む買い方を調べなければならない。これも基本的な調査を怠っているから起こるである。

    今のチラシは昔のチラシと違って「心がない」ように思える。昔は色は悪かったし、デザインも悪かったし、品質も悪かったが、今のチラシと比べると買いやすいように配慮してあった。結果ばかりを求める効率の良さが逆に不親切さ、怪しさとして見えるのだろう。

    文&イラスト:木村太郎(デザイナー)


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