気持ちで考えるとうまくいく

ちらしを作るのは手紙を書くのと似ています。お客さんに「こんな商品あります」とか、「在庫があまったから安くしました」というようなことを伝えます。お客さんに対して、何の想いもないということはないと思うのでこれだと原稿が簡単に出来ます。

一般的なちらしを想定して原稿を書くとありきたりなものができます。これはその型に当てはめようとしたからで、これだと個性が失われます。個性がないと面白みもないので記憶には残りづらく「これも他と同じ」と思うか、何も思いません。

自分の思いをそのまま自分の言葉で伝えると人間味があります。手紙なのだから、手で書くとなお人間味があります。世間の人は広告慣れはしているのですが、人間味慣れはしていないので、そういうものをみると何か思うことがあるわけです。

「買ってください」でもいいと思いますよ。ありきたりなものよりかはずっと人間味はあります。「買ってください。」に対して「買ってあげよう。」と思う人もいるはずです。こういう風に考えたら面白いですよね。こんな風にいろいろなことを思えるちらしをもっと見てみたい。

こういう仕事をしているのでちらし評論家ぐらいの目はもっているつもりです。最近のちらしは人間味が無く味気なく退屈なものが多いです。完成度の高さというのもあるんですが、それがうますぎるとか、完璧過ぎる ところが面白くなくて人間らしくない。ありきたりなものを完璧に作っただけっていうのがそう思えるのです。

自分で作るとうまくいかないこともありますが、初めからいい物を作ろうとせず、自分のできる範囲で自分なりのものを作って下さい。思いさえ伝われば形なんかどうでもいいと思います。パソコンが使えなかったら手で書けばいいのです。字が汚くても丁寧に書けばいいのです。

今後「思いを伝える」というのをテーマに作っていこうと思うのですが、ある程度お客さんが自分でできる状態であって欲しいと思います。そうするとこのデザインの仕事が何をしているのかが分かってもらえるので、もっとレベルの高い仕事にも挑戦できると思います。

広告を作るときの心構え

広告を作るときはちょっとハイな状態をキープしてください。そうじゃないと、恥ずかしすぎて作ってられません。

ハイな状態をキープするのにお酒が要るかもしれませんが、お酒を飲むとなにをやらかすのか怪しい人は、友達とわいわいさわいだあとに考えると良いかもしれません。

広告は「はっ!」と思ってもらえないと意味がないので見た人が「はっ!」と思うようなことを入れます。 そういうのは大抵お客さんには言えないか言いにくいことなのですぐにわかると思います。

大抵ネタに困ったら値下げしようとしますが値下げはなるべく避けたほうが良いです。 どうしても結果が出にくいときにとっておいてください。いきなり下げたら、今度いつ上げるかで悩むことになります。

あなたと関わったことで喜ぶことが起こるなら、お客さんはあなたから離れようとはしません。

今すぐ儲けようとしてはいけません。そう思ってチラシを作っていると、お客さんはあなたの気持ちを察します。

お客さんの目はそういう意味ではするどいです。

常に初めて作るときと同じ気持ちで作ってください。つまり、毎回はじめて出したような内容にします。 そうすると、初めてのお客さんが気持ちよく、利用できます。

お客さんは必要なときしか要求してきません。だから、広告を3回出したとしても、その内の1回の必要なときしか反応しないので、業者がその広告を何回出していても初めて出したみたいにしないとお客さんをそれを知っている人に限ってしまうことがあります。

盛り上がり

こんな話をするのはどうかと思いますが、子どもの頃にあった話です。誰かの家に遊びにいった時、とても面白いおもちゃがありました。そのおもちゃは2人だけしか遊べません。だから5人いると3人はその二人が遊び終わるまで待たなければいけません。でも、子どもなので待てるはずがありません。待てない子どもは奪うか、他のことをして遊びます。

二人が遊んでいると、三人が騒ぎ出しました。三人は別の遊びを始めました。面白いおもちゃで遊んでいる二人は気になり、三人の方をチラチラと見ています。そうするといつしかおもちゃは放ったらかしになって、五人で遊んでいました。

結局おもちゃは人の面白さにはかなわない。おもちゃが面白いのではなくて、そのおもちゃで遊んでいる人が面白いのです。子どもだったからそれを錯覚したわけです。人は大勢で盛り上がることなら何でも好きです。飲みに行ったり、カラオケに行ったり、ボーリングにいったり、海に行ったり、花見、旅行、これらは本来設備を利用しなくても(うるさいですが)公園でもできることです。形だけ見ればタダです。お酒やマイクや鉄球というアイテムがあるだけで。

盛り上がることには必ず商売が絡んでいる。人が集まるところに商売がある。つまりどうやって人を集めるかということです。ちらしはただの紙きれです。その紙切れに何かを入れることに価値があるわけですが、何を入れるかが重要になってきます。それがみんなで盛り上がれる何かなら言うこと無しなんですが、ただ金儲けしようと言う気持ちだけでは、盛り上がれません。面白いことや面白い人が必要になってきます。

何かキャンペーンやイベントをするとき、面白い人がいれば他になにもいりません。その人に「あとはまかせた」というだけです。後は元気と体力だけです。この両方はタダだし気分次第です。商売で本当に必要なものはタダなんです。さっきの話で言うと、本当に面白いことはタダなんです。

オリジナルというのは個性なので誰にも真似できません。もしそれが売れたら・・・どうですか?それをシステム化して誰でもできるようになると、大企業に取られてしまいます。大企業の仕事というのは誰にでもできます。だから多少面倒臭くても良いので、誰にも真似できない自分だけのものを生む必要があるのです。

よくわかるマーケティング

マーケティングとは、人の心そのもの。
マーケティングとカタカナにすると難しくみえますが、商いを 論理的に表現しただけです。

論理的に考えるのが得意な人は、こういう関係の本を読むのが得意ですが、
直感的に判断する人には不向きです。でも、まったく難しいことはありません。誰でも、
頭の中に自分なりのそれらしきものはもっているはずです。
それがマーケティングです。

気持ちで考えるとうまくいく、マーケティング

あなたのお店にはあなたのことが好きな人しか来ません。
あなたがあなたらしくしていれば、あなたのことが好きな人は必ずあなたを見つけます。
あなたのことが好きな人は、あなたのいうことをよく聞き理解してくれます。

これは必然的なのです。だから、努力さえしていれば必ず報われる。
報われないのは努力をやめてしまったからなんです。
もしかしたら後一歩だったかもしれない。
もしそうなら、もったいないです。

アイデアを生んだときは、最後まで詰めなければなりません。
あなたがあきらめてしまったのはその詰めを怠ったからです。どんなアイデアも詰めると実現できます。
ひらめいたときにそれは使えるアイデアなんです。使えるアイデアでないものをひらめきません。
人にはそういうへんな能力があるんです。

儲からないとか、なにをやってもだめなのは詰めが甘いだけなんです。その詰めというのにはやってみないと分からない部分があります。頭の中だけでは、解決できない問題があります。そういうのはやってみるしかないです。しょうがないです。やってみるにも賢い人はなるべくお金をかけないようにします。
はじめから、大金を投入すると、小さいミスも大きなミスになります。

目標は高ければ高いほど実現は難しくなる。目標がどれくらいの高さなのかはわかりにくい。 だから、どれだけ努力すればいいのかわかりません。

あきらめるのは、「むりかも」と思うからです。なぜ無理なのか証明してみてください。
たいていの場合「もう、しんどい」とか「考えるのも嫌になった」みたいな理由です。
時間制限があるわけではありません。それが無理ならほかの事をします。
そして、そのアイデアは暖めておきます。 すると、
ほかのアイデアが、そのアイデアを補うことがあります。
ちょっとでもがんばったんなら、忘れるのはもったいないです。

アイデアを生む → 詰めていく → だんだん安定してくる

この作業が大変なのです。でも、いつかはわかりませんが、必ずうまくいきます。
さっきも書いたように、高い目標は実現するのも難しいのです。だから、

実現するのが難しいなら、目標は高いのです。

時間がかかります。

しんどいです。

何度も嫌になります。

嫌になったりしんどくなったりする回数が多ければ多いほど

「いいアイデアだ!」

と賢い人は思うわけです。

時間かけてやってください。

早くやろうとするから、いらいらするのです。

毎日ひとつだけやりましょう。

しんどくなったら無理しないでください。

楽しいときのほうがいいアイデアを生んでいます。

気持ちで考えてください。

いいことはいいのです。

文&イラスト:木村太郎(デザイナー)


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