ブランド

ブランドは意志を売っている。
だから石にブランド名が入っているだけでも売れる。
そのブランドが作るものはデザイナーがその意志を伝えるため
色や形という見える状態で表現したものである。
どの時代にもそのひとつのブランドが生き続けるのは
時代に合わせて変化させ、常に同じもの同じ意志を
維持し続けるからである。

人は強い意志を維持し続けるのは難しい。
だから余計に同じ意志を貫き通すものにあこがれる。

ブランドは変わってはいけない。
一見変わっているように見えるが、
コンセプトは何一つ変えないのだ。

本来同じものを作り続けるとすぐに飽きられてしまうが、
意志は変えてはいけない。
変えないことが、人を魅了する秘訣だといえる。

人はいつの時代も強いものにあこがれる。
意志を変えない。
意志を曲げない。
意志を貫き通す。
その強さが、人を魅了してしまうのである。

コンセプト

丸木印刷のコンセプトは楽しい印刷で、楽しく仕事である。
コピーでもあるがこれがコンセプトである。

楽よりも楽しいほうがいい。
楽はだるい。楽しいはいきいきしている。
病気が治る(こともある)

これは、先人がみなやっていたので間違いないのだ。

ブランドは人を魅了する。
なぜブランドを信じてしまうか、
それはブランドの力である。
ブランドの強いコンセプトである。
ブランドが欲しいのではない、そのコンセプトが欲しいのだ。

ファッションデザインはたくさんの人たちを魅了する。
ファッションデザインはすさまじい。
ファッションはコンセプトを身につけることができる。
つまり、自分をそのコンセプトで武装することができるのだ。
そうすると、ほかの人から見ると、人格が変わって見える。

コンセプトを日本語に訳すと「概要」という。

ひと言でそれを皆に伝えてしまうような言葉である。
単なる金儲けにあるコンセプトは
「金儲け」である。この商品を売りたい時の
キャッチコピーは、「私達と一緒に儲けませんか?」
みたいになる。

コンセプトは特別な言葉ではない。

デザイン

デザインは設計。かっこいいかどうかは、結果的の話。
かっこいいものはすべてデザイン。そうは思ってほしくない。

デザイナー的には気持ちである。
そのものに込める気持ちである。

どれだけ細かく考えているか、どれだけのことを思っているか
それはすべて気持ちで考えているといえる。

目で見ようとするな、感じろ。

甘い、辛い、しょっぱい、にがい、すっぱい、これらはすべて目では見えない。
これがデザインやアートを理解する方法である。

パーソナルブランド

パーソナルブランドという言葉がある。
言葉通り個人的なブランドである。
自分の為のブランドではなく、自分がブランドである。
単純な話、山田商店(架空)の山田ブランド。作ったのは山田さんである。
シャネルの最初のデザイナーは誰なのか、というと、シャネルである。
プラダの最初のデザイナーは誰なのか、というと、プラダである。
あなたの会社のあなたは、あなたがブランドになる。
これが、パーソナルブランドである。
あなたがブランドになると話は簡単だ。
あなたはあなたの思うようなものを作り、あとはターゲットを探し
マーケットを探し、そのシステムを構築するだけである。
あとはお客さんが買って満足してくれるものを作り、満足してもらうのを
くり返し、マーケットに定着していくだけである。

あなたの考えがコンセプトになり、
あなたがブランドになり、
あなたが作ることがデザインになる。

文&イラスト:木村太郎(デザイナー)


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